kusa

最近は一家に一台パソコンやタブレットがあり、インターネットに触れる機会が格段に増えました。そこで割と目にとまってきになるのが「草生える」という言葉(スラング)です。

(笑)から「草」までの過程がネットの発展に伴っている為、日本のインターネットにおいては、象徴的な言葉とも言えます。

 

起

「草生える」=「笑」「笑える」

インターネットの検索で「草生える 意味」や「草生えるとは」と入力すれば、

すぐにヒットしますが、「草生える」の意味とは。

草生える

読み方:くさはえる

主にネット上や若者の間で笑っていることを意味する「w」を草に見立てて、面白いと感じていることを指すスラング。また、絶対に笑ってしまうことを指して「草不可避」と表現したり、ものすごく笑っていることを「大草原」と表現したりすることもある。

weblio辞書より引用

かなり飛躍していますね。

「笑える」⇒「(笑)」⇒「w(waraiの頭文字)」⇒「草(wが草みたい)」

となっています。

「笑」と「草」がこうして繋がるわけですね。

思い返してみたら学生時代の友人同士のあだ名にも原型や経緯が分からないようなものが多くありますよね。

最初についたあだ名の一部を文字って新たなあだ名に派生するなどしていました。

なぜそうなったのか分からないあだ名もありましたね。

 

 

承

笑⇒草の経緯を深く調べる

(笑)⇒ 草 という全く別の文字がネットでは同じ意味で使われるという事に面白さを感じます。

各段階がどのようにして生まれたのか備忘録としてまとめたいと思います。

(笑)という記号は1980年代という古くから使用されていたそうです。家庭用のPCが普及したのが1998年のWindows98の登場くらいでしたから随分以前からあったのですね。

それから1996年に発売されたDIABLOというオンラインゲームではアメリカ発という事もあって、当初日本語が入力できないため、ゲーム内のチャットではアルファベットで(warai)と入力していたのが (w と省略して入力するようになったようです。

1999年にひろゆき氏によるスレッドフロート式の掲示板「2ちゃんねる」が開設されます。その掲示板でwwwなど好きなだけwを並べるなど使用されていくわけですね。

その後ニコニコ動画のコメントにもとっても多く使われることになりました。これが2000年代ですね。

この時には電車男やアキバなど注目、そういったカルチャーが全国区に影響を与えていた時代でした。

その頃私は学生時代にオンラインゲーム内のチャットでwが使われており、何となく笑うタイミングで使っているのかなという感じで私も自然に受け入れていました。

しかしながらwが目障りや不快という意見もあり、そこで少し紳士的?な言い方でwを使わないように「芝」「草」が使われるようになりました。

確かに何でもかんでもwつけたり、wは単純に(笑)の意味だけではなく、あざ笑ったり、ディスったりというニュアンスも入り始めて不快に思うこともあったのですよね。

2011年頃には笑わざるを得ない状況で「草不可避」という表現が広まりました。これで「(笑)」=「草」が広まりました。

2014年以降からもTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSにも見受けられるようになりました。

当時コアなネットゲームから始まり、2ちゃんねる や ニコニコ動画、SNSなどまさに日本のインターネット文化と共に変化してきた言葉が(笑)⇒ 草なのですね。

しみじみ思うのですがやっぱり笑いって幸せの象徴だと思いますし、やっぱり重要なものなのだなと感じますね。あとwの代わりに草を使うとエコな気持ちになりますね。。。

 

 

転

草にはまだ続きがある…かも

草だけではなく、同じくwから連想あれる「芝」という表現や「草原」「大草原」など使用されます。

日本人は歴史的にも察すること、空気を読むことに長けた人々です。

微妙なニュアンスが多々ありますね。

kusagolf

「草」や「芝」といった表現に続いて、ゴルフ用語に絡みますが、「グリーン」や「緑」と言った「短く刈られた草=微笑」などの表現が生まれるかもしれません。

(笑)⇒ 草 ときて更にどう派生するか、これからも目が離せません。

 

 

結

派生した言葉は絶妙で、誕生には時代の流れがある

今回の(笑)⇒ 草 という1つの流れにしても、様々なきっかけと絶妙な転換時期を経て、草 という言葉に繋がっています。

感受性、発想力、日本人特有の察する・空気を読む、時代の流れがあって形を変えています。

当初は「草」の意味を知る事だけが目的でしたが、調べてみるとその経緯が非常に面白いものでした。

(笑)⇒「 (warai) ⇒ (w ⇒ w ⇒ 草・芝 (草原)….

草・芝とはまた違った文字、もしくは派生したものが今後生まれていくのか、今後もおいて行かれない程度に楽しみに見ていきたいと思います。

sougen

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