タイで赤蟻の卵(幼虫含む)のスープを食しました。長年のタイ駐在生活でついにと言う感じです。
近い未来の食糧不足や貴重な栄養源として挙げられているのが昆虫です。昆虫食こそ近未来の食事の形なのです。
無印良品のコオロギせんべいが話題になりましたが、私は断然アリ派です。この記事で【そうした画像】も含めて記載しておりますので、そういうものを見ても大丈夫な方、見るタイミングを考えてご覧ください。
“その時”はある日突然に
タイ人の知人が両親に会いに行ったのですが、それが元々はイサーン地方というタイの東北部出身の方なのです。知人の両親もイサーンの田舎から出て、住んで居るのは私の家とイサーンの中間くらいの地域のようです。
どうもその知人の両親が自分の子供が帰ってくると言うので取って置きの食糧を用意してくれていたわけです。イサーンと言えばクセの強いを料理や食べ物が多いですが、その中でも漏れなく最強の“食材”が用意されているのでした。
それがカイモッデーン、カイ(卵)モッ(蟻)デーン(赤)=赤蟻の卵というわけです。
タイ自体結構、首都バンコクや地方の屋台でも普通に素揚げした虫などが売られています。そのタイ国内でも昆虫食が盛んなのがイサーン地方です。そこで最高峰の昆虫食が【赤蟻の卵カイモッデーン】です。人気の高さゆえに今や高級食材になっています。
アカアリってタイに結構いるんですよね、そして狂暴です。そして噛まれると【めっちゃ痛い】です。タイでゴルフした人はラフに入れると木の根の近くや茂みで遭遇した人も多いです。噛まれるとスコア崩す、というタイでのゴルフあるある。
ということで知人、そんなアカアリの卵であるカイモッデーンをお土産に持ってきやがりました。
タイ屈指の食材を前に俺の相方が選んだ調理法はスープ
私の相方は凄く料理が上手い。ちょっと自慢。私の両親はあまり料理するタイプではなかったということも少し関係すると思うが、私は料理をどうすれば良いのか全く分からない。塩加減や諸々も全くダメです。ということで調理は全部相方様に任せました。
ということで要は料理上手の相方様がこの最高の食材?カイモッデーンを用いた料理がスープでした。それがこちら。
はい、白っぽいのがアカアリの卵(と幼虫)になります。なんというかハチノコの小さいバージョンみたいな感じなのですかね。
実食レビュー
昆虫食の時代が来るということで、私も興味を持って食べようとしたのですが、最初の一口がなんとも踏み出せない。意を決して食べてみたところ、プニュプチというなんとも言えぬ触感。
蟻酸さんは酸っぱいようです。スープ自体が酸っぱ辛い系でしたので、ちょっとカイモッデーン自体の味はわかりませんでしたが、プニュプチとした触感の後は小エビを食べているような触感でしたね。
スープ全体としては美味しかったです。
ちなみにアカアリの卵(幼虫)の栄養素の情報を独自で探してまとめました。
赤蟻卵(幼虫含む)栄養素
栄養素項目 | 赤蟻卵(幼虫)100g当たり |
ビタミンB1 (チアミン) | 0.16 mg |
ビタミンB2 (リボフラミン) | 4.68 mg |
ビタミンB3 (ナイアシン) | 5.5 mg |
カロリー | 74 KCAL |
水分 | 84 g |
タンパク質 | 8.2 g |
脂質 | 2.6 g |
炭水化物 | 4.5 g |
灰分(ミネラル) | 0.7 g |
リン | 47 mg |
鉄分 | 0.3 mg |
低脂肪・低カロリーのヘルシー食材ということがわかります。タンパク質やビタミン・ミネラル分も入っていますね。
俺の昔の同級生がアリを食ってたなぁ
ふとこのカイモッデーンを食べて思い出したのですが、私の小学校の頃に同級生でアリを食べる猛者が居ました。普通の小さい黒アリですが。
その時に気味悪がっていたんですよね。でもその時の同級生、確かに「美味しい」と言ったのですよね。「酸っぱい」とも言っていました。それを聞いてすごく興味はあったけど、やはり気味悪さが勝ってアリを食べることはしませんでした。
まさか自分もアリを食べる事になるとは、と感慨深い気持ちになりましたね。あのときの自分の好奇心と答え合わせができたような。達成感を得られましたね。
昔の事なのに妙に思い出してしまいました。あの時アリを食べていた彼は実はとても進んだ考えを持っていたのかもしれない。彼の境地に私は長い年月を越えてようやく到達したのだと。彼は何をしているのだろうか。
昆虫食デビューに成功したことで更なるステージへ
タイに住んでいることで、ふと知人のお土産でもらったアカアリの卵(カイモッデーン)を食べたのですが、美味しく食べることができました。
アカアリの卵(カイモッデーン)は非常にヘルシーで触感も良く慣れれば抵抗なく食べられる食材だと思います。低脂肪・低カロリーでタンパク質やビタミン・ミネラルを得られるのは栄養源として可能性を秘めていますね。
正直自分は生活スタイルやビジネスであまり、外部の人との繋がりを無くしている部分があり(アリ)、無用な電話や会食などを避けるようにして自分の作業に熱中している節があります。
今回アカアリの卵という貴重な食材を提供してくれた知人にも感謝と、美味しく一生懸命調理してくれた相方にも感謝、アリ繋がりで昔の同級生との思い出にも感謝?。人のつながりや絆の良さを実感した次第です。
昆虫食デビューを美味しくスタートできましたので、生まれ変わった気持ちでこれからも日々の驚きや発見・おもしろそうな知識をブログに綴らせて頂きますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。最後までご読了、本当にありがとうございます。