この人に言っても話を取り合ってくれない、こちらの意見を最初から聞く耳を持っていない、話を聞かない、そんな人がいますよね。
そういう人は周囲から「どうせ言ってもまた聞かないし」「また自分だけで決める」と思われています。
確かにリーダー的なポジションは自分のワガママを押し通すパワーも必要です。一方で誰の話も聞こうとしないということは、そのリーダーの考えが間違っていた場合、勘違いや思い違い、私利私欲、暴走した場合に誰も止める人が居ない危ない状態とも言えます。
余程常に勉強をして、細かい所に至るまで把握している人で無い限りは、他人の意見を聞かずに正解を出し続けことは難しいでしょう。
他人の意見を聞くこと、一理あるなと思うのはタダだと思うので、正直「この人には言っても駄目だ」と思われることは損でしかないです。
「この人には言っても無駄だ」と思われると損しかない
言っても無駄だと思われるデメリットは以下です。
- アイディアが集まらない
- 冷静な判断ができない
- 自分の意地などに固執する
- 周囲・第三者目線の意見が取り込めない
- 修正してくれる人がいない
- 間違えを正す意見が出ない
- 上手くいかないと思っている・もっと良い案を持っている人も意見を言うのを諦めてしまう
余程自分で日々勉強をしている人は良いかもしれません。しかし人間ひとりができることは限られています。個人事業主であればともかく、組織で動く場合は意見を聞いた上で動くのが良いでしょう。体裁だけで意見を周囲に聞いて、結局自分の意見の賛同者を探しているような人、聞いて色んな意見出るのに、結局何も聞かなかったように自分の意見しか結局採用しない人も居ますが。
絶対に避けなければいけないのは、せっかく意見を言ったのにその意見を尊重せずに批判したり、却下、無視することで。せっかく意見を言った人が馬鹿を見るようなことをするともうその人だけでなく、周囲の人も「ああ、意見言うのやめよ」となりますよね。
何でも自分の尺度で考える人は短絡的で視野が狭いので過ちをおかしやすく、更に他人の意見は聞かないので、損をしやすくなるということです。
なぜ言っても無駄な人になってしまうのか
多くの場合、過去の成功体験や立場の優位で、どんどん意固地になっていくことが原因ではないでしょうか。
過去の自分の功績・判断が良かったから自分はこれからも間違わないという勘違い。自分が役職や地位を手に入れてその下の人を意見には聞く耳を持たない、などあるかと思います。『自分の方が偉いのだから下の意見を何故聞かなければいけない』と内心あるのだと思います。
営業的な仕事をしていてもよくありますよね。「いや、お客さんがそう言っているから!」と一点張りで話にならない人。一方通行の自分の意見だけ押し通して、聞く耳を持たないタイプ。大体事故ります。
年配の人にも多いのではないでしょうか。年齢的にも役職的にも自分に意見を言う人がいなくて、自分の意見が通って当たり前になってくると、勘違いを起こします。加齢によって頑固にもなっていきます。
勉強不足ほど他人の意見を聞かない
「自分は年上だ」「自分の方が役職は上」「自分は過去に結果を出してきた」こんなことに固執してしまう人は愚かです。年上だろうが、役職だろうが、過去に結果を出したことがあろうが、今後正しい判断ができる根拠には乏しいからです。
大体の場合、他人の意見を聞かないという人は、日頃から新しい情報・学びを取り入れていない人です。日々学ぶような謙虚な人は決して横柄に自分だけで決めつけるといった愚かな行為はしないからです。
今どのような流れがあって、今後どのように世の中が変わっていくのか、ビジネスの面でも実業家たちのマインドの面でも学ぶようなことをしているのか。少なくとも学んでいる人々はとても謙虚で他人の意見をフラットに耳を傾けるかと思います。
耳を傾けなくても良い事は確かにある
散々人の意見には耳を傾けろと言ってきましたが、聞く必要がないものもあります。誹謗中傷や説教、あとは「自分で直接言えよ」という内容です。
誹謗中傷や説教、マウントを取ってくるようなこと、あまりにも理不尽な要求などはフルシカトしましょう。あと何故か自分で言わずに他人に意見を言わせようとするセコい人も無視が良いです。そういう人は一度やると二度三度と味をしめます。
悪意を含む言葉や自分や組織の為にならないことは聞く必要はありません。相手が善意を持ってしても自分の進む道を迷わせる言葉も聞く必要はありません。
根拠があって冷静に物事が良くなることは話を聞くべきです。古い価値観、自分よりも勉強不足だと思う人の意見は別に聞く必要ないと思っています。
普通に考えて聞いたほうが良いことは聞くべき
『冷静に考えて絶対やったほうが良いですよね』という意見の例「病院に行ってください」と言われても行かない人居ますよね。なぜか。病院嫌い・面倒くさがり屋。自分が否定されるのが怖い人。
自分の立場や利益を守るためだけに、周囲や組織に損害を与えるような行為は、やめるべきです。人間自分が可愛いので、他人に指摘されても自分にとって少しでも不利益があると他人の意見を聞かないのですよね。都合よく「個人の判断」「あくまで自分が決めること」みたいに考えるのですよね。
自己完結できるなら話を聞かなくても良い
他人からの意見を聞かず自分の考えを通すのであれば、自分自身だけで完結・自分自身だけで責任・不利益を被る覚悟が必要です。周囲に迷惑・不利益をもたらす可能性があるのであれば、それは勝手な自己判断をしてはいけません。
話を聞かない人はアップデートが難しい
他人の話を聞かない人は、他からの情報を取り入れることができない人です。自分の経験・自分の感情でしか物事を考えることができないのは、冷静に物事を判断することができないことを指し示します。
話を聞かない人は、自分の成功体験に落とし込むまで時間が掛かるのでアップデートする速度が遅く、常に主観的なので、結局利己的に動いてしまいます。自分の利益を優先するあまり、他人から見ても明らかに間違った行動をとっていてもそれを押し通します。
他人から見ても「ああ、あの人自分の利益を残すのに必死だな」とすぐにバレます。他人がすべてを承知の上で「〇〇した方が良いのではないですか?」と提案しても、その意見を拒み続けます。
自己完結・自己責任の範囲であれば、どうぞ他人の意見を聞かずに突き進めば良いと思いますが、周囲に迷惑を掛ける可能性がある部分まで自分で勝手に考えて、周囲の意見も聞かないというのは横暴です。
実際何か意見を出してくれる人は、その人にとっても関係があるから意見を出してくれているはずです。時間も掛けて考えて進言してくれているはずです。せっかくの意見を聞かない、取り合わない、意見を言ったことを後悔させるような行為は避けるべきです。
「言っても無駄な人」「人の話を聞かない人」というのはカリスマ性を感じる反面、周囲への配慮や勉強不足な人がそれをやってしまうと、裸の王様になります。
自分自身にとっても損ですが、その周囲の人々まで損害を与えてしまうので、自分自身そんな人にならないようにしましょう。もしそんな人がいたら秒速で関わらないようにしましょう。それではっ|彡サッ