「柔軟に考えろ」って発言する人がいますよね。でもこの言い方って私はすごく卑怯だと思うのですよね。まるで言い分を聞かないと「お前は頑固だ、凝り固まっている、器が小さい」と脅すような使い方もできてしまうので。

基本的に自分の言い分を通そうとして、脅すような良い方や言葉回しをする人は、周りからの尊敬を失いますし、少なからず反感を与えてしまいます。

脅し文句を考えるくらいなら、普段の頑張りへの感謝や同情、論拠など筋の通った納得のいく説明や、気持ちを乗せる良い方を考える方がずっと良いはずです。

ムカつく「柔軟に考えろ」と言うケースと言われた場合の対処法を述べていきます。

起
「柔軟に考えろ」は一方的にマウントをとる卑怯な言葉


「柔軟に考えろ」この言葉、凄く卑怯です。マウントをとって一方的に言いたいことを言う卑怯な言葉です。似た言い方として「お前のことを思って言っている」があります。

「お前の事を思って言っている」と言うことで相手は反論することができなくなります。居酒屋の説教タイムや会社などでもこの常套句は使われますね。マウントをとって一方的に殴ることができる卑怯な言葉です。

「柔軟に考えろ」も同じようなものだと思います。自分の意見を通したいがために「あなたは頑固ですよ、器が小さいですよ、私の言い分を聞いて器を大きくしなさい」とあたかもプレッシャーをかける言葉です。
「あれ?自分って頑固なのかな、視野が狭いのかな」と疑心暗鬼にさせて、言い分を聞かないと頑固で視野が狭い奴になるという強迫の含みもありますね。こうなると言われた側としては言い分を聞かざるを得ないです。

「あなたは頑固だ、固定概念の塊だ」とまるで相手を悪者として決めつけている、そして自分は視野が広いようなマウントがとれるとてもセコい言葉なのです。

一方的に自分の意見を言う、通す、押し付ける方が横暴で相手を思いやれない柔軟性のない人間ではないかと思いますね。

例えば仕事でも部下に任せていた仕事が、うまくいかなかったとして「頑張ってくれたけど、ちょっとココを修正した方が良いと思うけど、どう思う?」など感謝の言葉と尊重するような言い方が出来ないかと思いますね。

承
「柔軟に考えろ」と相手を否定する前にまず相手の立場になってみろ

「柔軟に考えろ」と言うのは良い方は柔らかいですが、そのソフトな感じで相手を否定することができるので、タチが悪いですよね。まるで見透かしたように高みの見物のような言い方です。

私は立場上、指示を受ける側でもあり、指示をする側でもあります。いわゆる中間管理職的な立ち位置ですかね。

時には現場へ指示したらちょっとしたことでも面倒くさがられたりして、『こんな小さなことでイライラするなよ』と心の中で思う事があります。

逆に私も指示を受ける事もあります。『おいおい、それは前にやっただろ』『おいおい、今更そんなこと言い出すなよ』と思う事が多々あります。「いやいや、こういう経緯があって前にもう確定した事なのに、今更言われても困りますよ」と言っても「柔軟に対応」と言われるだけです。

言うだけの「痛みのない立場」と二度手間を実際に行う時間や労力の「痛みのある立場」立場だけで全然違うのですよね。実際に自分でやらないからそんなこと言えるのだろう、ということも多々あるはずです。

「柔軟に考える」と聞こえは良いですが、味方を変えると芯が無い、優柔不断、八方美人、相手によって態度を変える、とも受け取られます。実際に作業する人からすれば意見をぶつけて戦って欲しいと思うこともあると思います。

転
「柔軟に考えろ」という相手に対して対処法

「柔軟に考えろ」とマウントとってくる相手に対しては、その人を打席に立たせてしまいましょう。この「柔軟に考えろ」は自分だけは痛みのない所にいて発言が多いです。

「別にそれくらい、やってあげればイイじゃんwww」みたいなノリです。いやいや、ならお前がその身になってみろよ、結局自分に痛みがないから言えるんじゃないの、という話です。巻き込んであげましょう。

それが駄目だったらやはり関わらないのが一番です。相手の立場に立てない人、自分さえ良ければいいという人と関わってもロクなことがありません。自分ではなく周りにばかり「柔軟に考えろ」と言う人は、結局は自責ではなく他責の人です。

自責で動けない人は周囲に頑張って貰わないと何もできません。それが分かっていないので、感謝の言葉や同情の言葉もなく一方的に「柔軟に考えろ」などと発言してしまうのでしょうが。

「柔軟に考えろ」と言う人に限って、自分のことを棚に上げて、他人を自分の意思に従わせようとするのではないのですかね。

本当に柔軟な考え方・器の大きい人は、立場など関係なしに色んな人の意見を聞こうとするはずです。同じ目線に立とうと努力するはずです。

「柔軟に考えろ」と発言する人は、言葉では柔軟と言っていますが、思考はまるで逆行していますね。

結
「柔軟に考えろ」は自分を棚上げして相手だけに求めがち

「柔軟に考えろ」これはなかなか言葉の武器としては、「お前のために言っている」に並ぶ凶悪ワードだと思っています。言われた相手からしたら「あれ?自分って頑固なのかな、視野が狭いのかな」と疑心暗鬼にさせて、言い分を聞かないと頑固で視野が狭い奴になるという強迫も含んでいるからです。

そして「柔軟に考えろ」と言っているということは、もうその発言者は譲る気ありません。言われた側の考えを変えさせることしか頭がないです。

正直本当に器が大きくて柔軟に物事を思考できる人は、「柔軟に考えろ」なんて他人へ向けて言わないことが多いです。全て自責で考えて他責にはしない。自分に責任を持ち、他人に責任を求めない。

「柔軟に考えろ」と言葉にせずに、自分が行動で示すのが理想ですよね。いくら口先だけで言っても相手の立場に立てるかどうかで言葉の重みも相手の心を動かすパワーも違います。

というわけで、「柔軟に考えろ」と言う人ほど、自分さえ良ければということはやめて、相手の意見を汲むように努力して欲しく、そもそも相手の考えだけを変えさせようとすることが横暴で、他人を否定・脅迫するような発言は控えた方が良いよという話でした。

--PR--