利害関係は、知らず知らずに巻き込まれている人もいれば、人を縛り付けようとして故意に生まれる場合もあります。

利害関係やしがらみが窮屈かつ弱みや後ろめたいことが増えるので、『自分の人生』を歩むことの障害になります。

今回は利害関係から解き放たれて自由にならなければ、本当の意味で幸せになるのは難しい理由とそれを解決するアクションプランを紹介します。

起
そもそも利害関係とは

互いに利害の影響がある関係という意味です。 「利害関係」は「利害」と「関係」の2つの言葉から成り立っていて、「利害」とは利益と損害の両方を表します。

つまり一部の得する部分があるが損をする部分、持ちつ持たれつの状態ということです。これはお互いに利益があるようで弱みを握り合っている場合もあります。メリットだけでなくデメリットもあるという意味です。

利害関係を結んでいる人を利害関係者(ステークホルダー)と言います。利害関係を結んでいることは一種の信頼関係でもあるように思えますが、それは上っ面な繋がりです。どちらかの利が無くなるか、どちらかの害が増えればその関係はかんたんに崩れることになります。

家族もステークホルダーと見る意見もありますが、これは環境的な要因であり婚姻関係は自分の選択なので、ステークホルダーとしては見ないようにしています。

自分の身の周りの人間関係を考えてみてください。利害関係で繋がっている人が意外と多いです。

承
ステークホルダーに囲まれると幸せから遠ざかる理由

利害関係は身の周りに溢れています。

例えばご近所付き合いも利害関係です。ごちゃごちゃ陰口言われないように、住みやすく居心地を良くするために、貴重な時間を近所の会合に出たり、ご近所さんへ愛想したりするのですよね。

会社も利害関係です。株主や経営者と従業員も利害関係です。従業員は労働時間を提供して働く場所と給料を得て、株主や経営者は資本金や給料を提供して会社の発展と利益を得ています。会社同士の取引も利害関係ですね。

人付き合いでもそうです。行きたくもない飲み会に嫌々参加するのもコミュニティで立場を悪くしたくない気持ちがあるからです。

すべて利害関係が悪いということではないですが、ある一個人が利害関係ばかりに囲まれてしまうと自身の自由と行動力を奪われます。

これはステークホルダーが良かれと思って自分にしてくれた親切だとでも、それが恩となり貸しと負い目になります。時としてその事実が自身の弱みと足かせになります。

最低限の利害関係は仕方がないと思いますが、利害関係で凝り固まってしまうと大変なことが起こります。それは他人に振り回される人生です。

私の幸せの定義は「好きな時に好きな事をやる(法や倫理の許す範囲で)です。

何かやりたいことがあっても誰かしらの利害関係者の顔色や反応を伺って自分の行動にブレーキがかかることになります。自分の人生をステークホルダーの為に使わなければならないと幸せからは遠ざかります。

転
ステークホルダーを最小限にするアクションプラン

ステークホルダーを最小限にするアクションプランを挙げます。

ステークホルダーを最小限にするアクションプラン

・依存せず自立する

・家族を最優先する

・本当に大切な存在を冷静に見直す

・上っ面の人間関係を断ち切る

・忖度(そんたく)や遠慮する関係は本当の信頼関係ではないことを心得る

・利害関係を信頼関係と勘違いしない

 

言いたいことは不用意に関わりを持たないことです。「自分は顔が広い」ということで自慢できる時代は終わりつつあります。もしくは終わったのかもしれません。それよりもSNSのフォロワー数の方が自慢できます。

「スマホの使い方が分からない、誰かに聞こう」とする人、「書類を読むのが面倒で難しい、得意な人に任せよう」と考える人。いちいち誰かに頼ってやってもらおうとする人は自立していません。

会社の上司の付き合いでゴルフをするというのも本当に自分が好きな事でなければ参加しない方が時間と出費を減らせます。その程度で会社の立場や人間関係が悪くなるならその程度という事、本来の仕事が出来ていないということです。仕事ができていれば立場は悪くなりません。

知人の頼みで保険に入っているなんてものも、ボランティアですね。体裁よくお金を差し出しているに等しいです。直ぐやめましょう。

など自己完結できることを他人の要因によってお金や時間を左右されるような状況に甘んじないように見つめなおす必要があります。

他人の付き合いを断るのは一見ワガママなように見えますが、その誘い自体も自分の時間やお金を奪おうとするワガママな行為です。「みんな来るから」と言われてもだから?という話です。

自分の自由の主張をして悪いことはありませんし、自分で自立・しがらみなく、他人に迷惑をかけない生活をしていれば、そんな上っ面な付き合いは不要になります。

結
利害関係をなくして本当の意味での自立と自由が手に入る

人間関係をうまくする、誰かに気を使う、忖度(そんたく)して上手に世渡りするのが大人の社会と思っている人が多いですが、それは都合よく美化されています。

自分の体調や資金面で不可能な事の我慢は仕方ないかもしれませんが、人付き合いや誰かに気を使って、不本意ながら時間とお金を費やすことが本当に自由でしょうか。

『好きな時に好きな事をやる(体力・財力・法や倫理の許す範囲で)というのが本当の意味での自由ではないでしょうか。

人はいつの間にか「少しの時間なら」「少しのお金なら」と自分を切り売りして、自分に我慢して『他人』の顔色をうかがうために自由を制限しています。

日本はただでさえ、世界的に見ても働きすぎな国であり、それに加えて世間体を気にする、忖度(そんたく)、空気を読むのを美徳としている節があります。

働き過ぎな上に他人の顔色をうかがうなど自分の為の時間がとても少ないです。ストレス社会と言われる要因はこうしたところにも起因しているでしょう。

自分の行動を制限されるというのは非常にストレスがかかることです。不本意な飲み会や集会など時間を奪われるのは大変な損失です。

そしてその不本意な飲み会や集会に参加せざるを得ないのが築いてきた人間関係であり、そこに渦巻く利害関係です。利害関係の支配下ではいつまで経っても本当の意味で自由になれません。

ステークホルダーをゼロもしくはいかに最小限にできるか、逆算してアクションプランを立ててみてください。そして断固たる決意で遂行しましょう。そうすれば少しずつ利害関係という上っ面の薄っぺらい関係で結ばれていた人間は離れていきます。

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