新型コロナウイルスで様々な変化がありました。

企業は店舗の営業制限やオフィスへの出勤ではなくリモートワークへのシフトがおこなわれました。

投資の世界ではコロナショックと呼ばれる大暴落、そしてその後の金融緩和による株や仮想通貨などの暴騰。

この裏では壮絶な、ボロ負け勢とボロ勝ち勢が二極化しています。この記事では敢えて、新型コロナウイルスで生まれた格差を「コロナ格差」という言葉としてタイトルにしました。

このような格差はどうして生まれるのか、どのような所が勝ち・負けを決しているのか以下考察しています。

起
非常時には鮮明化する

コロナによってもたらされたのは鮮明化・表面化ではないでしょうか。リモートワークを経験してしまった人は、過去の会社へ出勤よりもリモートワークを希望する人が圧倒的だというデータが出ています。

会社からすれば社内に人を集めることで監視できていたということもあるでしょうが、やることやって成果を出して適切な評価をすれば良いこと。そうなると困る実力のない人たちがいる会社は多そうですが。

会社を選ぶ条件にリモートワークがなるかもしれませんね。リモートワークにできる業種であれば、全国各地の優秀な人材を雇用することが可能になりますね。都心の高い家賃のオフィスを構えることもなく、住宅手当や通勤手当も必要がなくなります。

上手くすれば、優秀な人が集まる間口も広がり、経費も減らすことができるので、そこに踏み切る企業といつまでも古いやり方をしている企業ではとてつもない差が今現在できつつあると思います。

コロナ以前からリモートワークは可能でしたが、コロナによって対応が迫られ、実施してみると支障がないどころか、快適であることが鮮明になりました。

そしてそもそも以前からリモートワークしていた企業や個人事業主たち影響がなく強いですね。

テクノロジーを活用せず、旧態依然のやり方が淘汰されたはずです。特に旧態依然で図体だけ巨大となり元々業績が低下していた企業はその下降速度は増したと思います。

テレビも在宅が増えて視聴率増えそうなものですが、YouTubeSNSなどに人を奪われていますよね。芸能人もテレビではなく、YouTubeを慌てて始めたり、でもチャンネル登録者数や視聴回数を見ると成果が出なかったり。

承
こんな企業・人が強い

キーワードは『ロット』です。物量というかパワーという雰囲気で受け取ってください。詳しく以下で説明します。

露骨にわかりやすいのが、資産家・投資家ですね。彼らは資産のロットという強みを生かして、お金を投じてリスクを取る代わりに投資したリターンでお金を増やしています。元々投資というのは資産の多い人が有利です。

元々投資していて、コロナショックで株などの投資対象の価格が暴落して損をしたとしても余剰資金があるので、その後の金融緩和でプラスを得ている可能性は高いです。

資産家や投資家がコロナショックの大暴落と金融緩という数十年に一度の投資チャンス見逃すことは考えにくいです。それに対して、投資する余剰資金のない・そもそも貯金しか頭にない人々は現状維持しているように見えますが、富裕層は資産を増やしているので、相対的に実は貧しくなっています。金融緩和はインフレ傾向に触れるので、現金で持っているとリスクとなります。

企業を見てみると、大きなロットで仕入れをして低価格を実現できる業態が強いですね。ベーシックで、高品質低価格で屋内や普段着では最強です。他のアパレルが合間を縫ってデザインや流行で割高商品を作って販売していますが、コロナの外出が減ったこと、財布の紐が固くなっていることを鑑みても軍配は大きなロットで勝負できるところに上がります。

あとは、実力がある企業や人が残る印象です。例えば、接待や既得権益・私的な繋がりは、コロナで遮断されて求められるのは純粋な能力と成果です。誤魔化しがきかなくなっています。

コロナという不安定な時期となると、仕入れも不安定になるわけで、それだけ細かなオペレーションとなります。そうなると頼りになるのは、対応実力のある日本人(ソフト面)となるわけで、まだまだ活路が残されていることも感じます。

転
非常時に確実に負けてしまう業種もある

コロナの中、格差で勝ち残っている人や活路が残されている人を中心に語って来ましたが、どうしても負けてしまう業態もあるのも事実です。

航空業界や旅行業界、イベント業界などコロナ以前にどれだけウハウハでボロ勝ちしていたとしても、否応なしにボロ負けに転じています。

コロナ直前までせっかく海外旅行などが身近になってきたのに、ちょっとハードルが高くなってしまいましたよね。今後は短期ではなく中長期での海外の滞在の需要が増えていくのではないかと思います。リモートワークの普及も後押しにせっかく海外に出たのだから長く居ようというようにると思いますし、そこに新たなビジネスが生まれるのではないかと思います。

短期旅行者向けのツアーコンダクターも長期滞在者向けのエージェントにシフトしてくかもしれません。

海外留学のハードルも上がりますが、今後どのような仕組みになっていくのか、海外留学を諦める人が多い中、海外留学をすることで、優位性が増すという可能性もあります。

ピンチとチャンスは表裏一体と言われますが、ピンチに対して、大多数が動揺して自分もつられて動揺していては大多数の一人に埋もれます。目先では負けとなるかもしれませんが、物事を多面的にとらえてチャンスで転じることができることも必ずあるはずです。

結
コロナ格差の本質は局所的にボロ勝ちがあること

コロナ格差で気がついたことは、強者と弱者が二極化しており、元々少数だった強者の中でも勝者が生まれ、更に強者になっていきます。

弱者の下剋上で弱者から強者になったケースもあるかと思いますが、恐らくその人々は、その他大勢の人とは異なる選択をしたはずです。

例を上げると、日本の場合で言うと大多数が投資ではなく貯金によって自分の身を守ろうとします。投資という大多数が取らない選択、そして投資先の中にも未だ買い手が少なく、株価や仮想通貨の価格が低い時に大きく投資してこそ大きな利益を得ることができます。

周りの人と同じことをしていると安心するけど、大きな勝ちから遠ざかっていますよね。みんながやっていないことに希少性や優位性が生まれるわけで、みんなが興味無いときに投資として仕込むことが、後々大きなリターンを得ることができるわけですから。

出る杭を打つ、同調圧力が強い日本は世界的にもボロ勝ちすることは難しく、僕たち日本人の中でも格差が大きいわけで、コロナ格差の深刻さを感じた次第です。みなさん、変人だと思われても突き抜けましょう。その方がその他大勢として埋もれるよりも何倍もボロ勝ちする可能性は高いと思います。

変人と言われて、最初は結果も出ないので「負け」を認めなければならないかもしれません。しかし時間がかかっても結果がついてくれば変人という人はいなくなります。変人扱いしてきた人も手の平を返した態度になるでしょう。

結果的にコロナ格差は、現在進行系で同調圧力や変人扱いのせいで生まれているのではないでしょうか。そうした多様性を認めることができれば、コロナも自然となくなりそうですけどね。

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