海外に住むようになってから、日本という国を冷静に見ることができるようになりました。

最近メディアでも言われている「安い国・日本」という表現に対して、正直危機感を抱いています。

給料や所得、投資など海外勢の僕から見た日本をこの記事では書き綴っていきます。

 

起
日本は豊かで便利だけど、成長していない・・・

日本は先進国であり、アジアの中ではトップの経済国です。便利で豊かで治安も良く過ごしやすい、そんな国です。しかし、給料は上がらず、中国や欧州に比べて経済成長率が最低です。

つまり既に便利にはなったけど、最近は経済成長をしていない国なのです。ちなみに今後も成長していく期待は薄いという見解が多いです。

「別に今のままでも十分に便利なのだから、それでイイじゃん」と思いがちですが経済成長していない国に住むデメリットがあるのか考えなければなりません。

他国が経済成長している間に日本が取り残されていくと、まず給料が他の先進国に比べて相対的に低くなります。日本人の多くがせっせとしている貯金も同様に目減りしていきます。

停滞し、相対的に他国よりも貧しくなる日本

現在日本は少子高齢社会であり、サラーリーマンの方であれば実感があると思いますが、社会保険料(厚生年金や健康保険)や消費税が増加しています。

給料が増えないのに、負担が増えているのです。

労働する人口も減少し続けており、労働力を確保するために外国人の方々を頼ることになります。

本来は外国人の方々も自国よりも割高に給料を得ることができるから日本に来ているわけで、経済がいつまでも停滞している国にどれだけの外国の人々が集まるのか、また集まったとしても経済成長が停滞している国に出稼ぎに来る外国の人々のモラルはどうなのかというところです。

日本がいつまでもいい国だと思っていると、自覚することもなく日本と一緒に自身の思考や資産を目減りさせているかもしれません。

頭から日本にこだわるのではなく、海外に目を向けて日本に居るだけでは気が付かないリスクにどう対処していくのか考えるべきです。

 

承
日本の過去の栄光やプライドを捨てるべき

日本は確かに凄いパワーを持っていました。自動車や家電など今でも存在感があります。以前のような圧倒的なものではなくなっています。栄光は過去のものです。

自動車に関してもエンジンにこだわっている日本メーカーに、外国産自動車メーカーが電気自動車でゲームチェンジを仕掛けていますし、家電も韓国はじめ他国のメーカーが進出しています。

今現在の日本では盲目的にせっせと銀行に貯金を預けている人々が大半です。大金を預ける安心料かのように銀行の手数料を支払っていますが、銀行は預かったお金でローンや融資をして利益を得ています。

昔の銀行の定期預金の利回りが良かったことをいつまでも染み付いている人が今でも銀行にせっせとお金を預けているのですが、本当に銀行に預けて良いのか考えた方が良いです。

親世代がずっと貯金しかしてこなかったという世帯が多く、その子もまた貯金するしか選択肢を知らない場合があります。

ここで銀行に預ける以外の選択肢がないというだけでかなり危ないです。株などに投資することや、金、外国通貨を買うことも資産形成のひとつです。

日本円に全賭けしていて大丈夫ですか?

日本の円の価値が下がっても別の形で資産を分散して持っていれば、目減りするリスクを下げることができます。

ここからは自分で判断することですが、いわゆる自分の資産をすべて銀行の日本円しかないという方は、その日本円が今後価値が上がると思っているのでしょうか。

今やアメリカドルやその他会社の株を日本円で買う選択肢があるのに、盲目的に日本円だけで資産を形成するのは日本円が上がる方に賭けていることと同じです。

日本にいる多くの人々は何も考えず、気づかず、自分の資産を日本円にフルベット(全賭け)している状況です。ここで最初の話が出てきます。日本円の価値が高まるためには経済発展が必要です。しかし、日本が今後経済発展していく見込みはあるでしょうか。

 

転
日本のヌルさに甘えて残ろうとする

はっきり言って、日本は甘いと思います。基本的に単一言語の島国なので、多少言葉足らずでも察してくれます。困ったら勇気を出して誰かに頼れば助けてくれます。

しかし海外はそうではありません。陸続きで隣国と繋がっている国がほとんどで、近隣国へ出稼ぎに行くというのも珍しくありません。

祖国の言葉だけでなく、出稼ぎ先の国の言葉も流暢に話せるようになっている人々が多いのです。香港やインド、フィリピン、イタリアでも本土の言葉と英語を話せます。それがスキルというよりは前提条件なのです。

日本の便利、モノが安い、言葉が通じる、ということは良いことのように思えます。しかし言い方は悪いですが、ぬるま湯につかって、海外の成長に目を向けない、気が付かない危険性もあるのです。

日本は素晴らしいが、素晴らしいがゆえに気づかない

日本の治安の良さは素晴らしいです。人々の奥ゆかしさ・勤勉さ・謙虚さも素晴らしいです。しかし、「なんでも日本は良い」という考えは持たないほうが良いです。

日本は経済成長が停滞しており、給料も上がらず、就労世帯の生活は実は苦しくなっています。海外の経済成長している国に比べて、日本で販売されているものは安くなっています。

サービスや商品が安く提供されている以上、賃金も上がるわけもなく、負のループです。

今一度、日本にいるのは楽だからと考えて日本に残り続ける思考はやめましょう。日本という国と他国を比較しましょう。冷静に日本と言う国には進化していく未来が想像つくでしょうか。

目先の楽を優先して、遠い先の未来を日本という国と一緒に自分の人生をゆだねていけるのか考えるべきです。

 

結
今の自分の当たり前を振り返ってみる

この記事ではなかなかネガティブな感情にする意見を多く書きました。

ざっくりまとめますが、この記事の提案や注意喚起はあくまで、日本に住んでいて資産をすべて日本の銀行にのみ貯金をしているという方へ向けての記事です。

この記事にたどり着いた方はお金に関するリテラシーの高い、もしくは今後高まる方が多いかと思いますが、日本にいる多くの方の資産は日本円のみの銀行貯金です。

既に海外移住されている方や海外移住を検討している方、資産を日本円だけでなく、外国通貨や外国株に分散させている方はお金に対するモラルも高めでリスク分散をされているかと思います。

日本に住んでいて、昔から大金は銀行で貯金するのが当たり前となってたかもしれませんが、海外では余剰資金で資産運用をするのは、当たり前です。むしろ異国で仕事をして、その国の通貨で給料や賃金の報酬を受け取っているのです。

日本の行き届いた教育と勤勉さと丁寧さは海外でも通用するスキルだと僕は思っています。だからこそ、もっと日本という島で内向きにならないで、海外に目を向けた選択肢を持つと、今まで当たり前だけどリスクであったことに気づくことができます。

今まで想像もしていなかったチャンスにも巡り巡ってくるかもしれません。

同調して思考停止するよりも、思考して豊かになろう!

日本に居ると同調圧力もあり、生活スタイルや資産運用など、凝り固まったものになりがちです。日本という国が経済成長できていれば問題ないですが、現在成長率で言えば停滞しているのは事実としてあります。

人それぞれ状況が違いますので、日本に住むことのメリットとデメリットは一概に言うことはできません。大切なことは、日本の国内だけの狭い視野で資産形成や生活を考えないようにしましょう、という提案であり注意喚起です。

僕自身も日本という国が大好きです。やはり、自分の母国語が通じる安心感と治安の良さを考える心から安心して過ごせる国はやはり日本です。冷酷な話になりますが、それが未来永劫続く保証はどこにもないのです。

母国で暮らしたい・母国の役に立ちたい・母国を豊かにしたいという気持ちは強く持っています。だからこそ競争力のある国外で何かできることもあるはずですし、感情と今後の人生の資産形成や生活は切り離して、冷静に自分の人生を生きなければと考えています。それでは、また|彡サッ

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