自分だけいつも損な役回りを押し付けられる。そんな経験ありませんか。私はそうした経験をかなりしました。特に社会人になってから感じるようになりましたね。

有名な書籍でアダムクラント氏の「GIVE & TAKE」という書籍がありますが、世の中には3種類(実は4種類)の人間に分かれるとあります。

先にネタバレしますが、私は最下層でした。そんな私がどう立ち回るようにしているか語ります。いつも損な役回りを押し付けられる同志たちよ立ち上がれ!

 

起
世の中は3種類(4種類)の人間に分けられる

ギブとテイクとはそもそもを与え・奪うものなのか。

私は『親切・情け』のことだと思います。

人は3種類に分けられ、割合は下記

ギバー(Giver)=25

マッチャー(Matcher)=56

テイカー(Taker)=19

ギバーは与える人。

テイカーは奪う人。

マッチャーというのは損得のバランスをとる人で、マッチャーは自分がテイクをしたらギブを返します。マッチャーは自分がギブしたらテイクもしたくなります。良い意味でも悪い意味でもお返しするタイプです。バランサーの役割です。

 

ギバーは両極端:大成功か大損をする

成功者の割合

1位 ギバー

2位 マッチャー

3位 テイカー

4位 ギバー

何となくわかる気がますよね。マッチャーが重要です。マッチャーは大多数であり、ギバーを押し上げテイカーを蹴落とす存在なのです。因果応報です。ギバーは人の信頼を集め、テイカーは信頼を失い続ける。

但しギバーは自発的にギブをする器の大きい大成功型ギバーテイクを受け消耗し続ける最弱ギバーが居ます。ギバーの中で2つに分けられるので、正確には4種類の人間になります。

 

承
俺のギバー実体験談

会社に入ると必ず居るのがテイカーと呼ばれる人間。仕事の手柄を横取り、面倒な仕事を押し付ける、自分は親切にしてもらって当たり前、悪質な自己中がいます。相手によって態度を変えて強者にはペコペコ、同等か下と見た者には搾取するというタイプもテイカー系ですね。

私も多くのテイクに遭いました。ただでさえ大量の業務を抱えていたのに、他人のサボったのか能力的なことなのか溜まった業務を回されてフォローする事もありました。時には最初からアテにされていましたね。

気付けば今まで何人も役割を分担してやっていた業務を私一人が受け持つようになっていました。直接言えば良い事をなぜか私を仲介させて伝言させて直接言わない事を良い事にお互いの都合悪い部分を私にぶつけられて板挟みになることもありました。

「なんで私なの?」「自分でできないのか?」「それくらい自分で責任をもってやれば?」それが言えなかったのです。

当然そういう事を言わない私に対してテイカーは容赦なくテイクを浴びせてきたのです。私の時間をさもテイカーの時間のように、「はい、これが終わったら次はコレ」といった調子に一時はなりました。こういう時だけ都合よく「仕事はみんなのものだ」みたいなこと言うのですよね。その割に相手をみて集中的に負担を強いる。こちらが仕事抱え、所用の外出で不在にしている時のフォローも特にない。

「頼りにされていた」部分もあったかもしれませんが、「あいつに言えばやってくれる」「あいつは断れない」と標的にされていた部分もあったのでしょう。

「あれ持ってこい」「あれはどうした?」というような業務も上司は何故か後輩ではなく私に言ってきてきました。その時思ったのですよね。自分だけテイクされ続けていることに。

テイカーは一方的に容赦なく他人の時間や労力を奪っても平気な人なのだと肌で感じましたね。私は遠慮しがちで人間関係を悪くしたくないのと、これも仕事だと思って取り組んでいました。お蔭で業務の成長スピードは上がったと思います。ただ、テイカーからのテイクはますますエスカレートしていったのですよね。

仕事のスキルアップにつながるところまでは良かったのですが、単に貧乏くじを引かせるような部分もあり流石にウンザリしていました。

 

転
弱小ギバーからの脱却

私がまだテイカーとギバーの概念もない頃でしたが、転機が訪れました。弱小ギバーから脱却ができたのです。その方法は脱却というよりも逃げです。逃亡でした。

ギバーがまともにテイカーと接していても損しかしません。私はテイカーから距離を置きました。今まで人間関係とか遠慮で従っていましたが、無理やり用意もしていないのに打席に立たされたり、こちらが把握していないことを強いられたりと、無茶振りをやらされるだけやらされて成果が出ればテイカー、ミスがあると私のせい。こちらが耐えられないので嫌われても良いから距離をとろうとしたのです。

ある日いつものように「あれやって、これやって」が始まったので、シカトしましたw。仕事放棄ではないです。元々自分の受け持ちの業務を行っていましたし、全体の業務が回らなくなるような内容は私も手助けはしました。

第三者から見て明らかに「どうして自分でやらないの?」という内容は無視することにしました。私にとってスキルアップにもならなければ、私の抱える業務も滞り、本来しなければならない人間が更にサボる。まったく何も良い事がない、そんなことは無視しました。

やはりテイカーも後ろめたさがあるので、私が無視しても大っぴらにもできません。

私は関わると一方的に損をさせられるテイカーからは距離をおき、自分が何か親切にしたら返してくれるような人(マッチャー)もしくはいつも親切にしてくれる人(ギバー)と関わるようにしました。

ギバーはあくまでマッチャーもしくはギバーと付き合えば良いです。テイカーの糾弾はマッチャーに任せればOK。放っておいてもテイカーはいつか糾弾されます。パワハラ上司やコンプライアンス違反の接待を受け続けたバイヤーなど、因果応報でいつか化けの皮が剥がれます。

テイカーと関わらず、ギバーやマッチャーと関わる事で、積極的に安心してギブをすることができるようになったのです。この積極的なギブは周囲の信頼やリーダーシップと自尊心に繋がります。

同じ親切を与えることでもテイカーから催促されて受け身的に行ったギブと自分から進んで行ったギブは心や肉体の消耗は全く別物です。同じ時間を使う事でも他人からやらされるもしくは奪われる時間自分から進んで行う時間とでは充実感が全くく違うことは言うまでもありません。

 

結
情けは人の為ならず  鶴の恩返し

昔からのことわざで情けは人の為ならず』というのは、間違った意味で「親切は他の人のためにならない(人の成長にならない)」と覚えている人が多いですが、実は正しくは「親切は他の人の為ではなく、巡り巡って自分のためになる」という意味なのです。

今回のギブすることは自分の成功に繋がるということを昔のことわざでも裏付けていることがわかります。まさに「親切・情け」を与えることは自分自身のためになるということです。

ただし気を付けなければいけないのは、ギブ(親切や情け)をテイカーに一方的に注いではいけません。テイカーは何の恩義も感じずに食い荒らすだけ荒らして無情に去っていきます。

人は自分の生まれ持った性格や人生経験などでギバー・マッチャー・テイカー分かれますが、一生そのままということはありません。いつでも自分の意識ひとつで変わることができるのです。

テイカーとして人を踏み台にして成功してきた人が、裏切りや糾弾され全てを失ってから悔い改めてギバーとしてやり直すことで大成功するなんてこともありえるのです。

「人を利用してナンボ」「自分が一番得をしたい」そんな思考のテイカーさんはすべてを失ってから気が付くか、それとも今テイカーをやめてギバーになるか。

最弱ギバーは勇気を出してテイカーと関わらないようにしましょう。ギバーは、同じく見返りを求めないギバーかしっかりと恩を返すマッチャーとだけ付き合えば良いです。そうすれば大成功ギバーへの転身という鶴の恩返しがあることでしょう。

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