今回はなかなかの空中戦になりそうなテーマにしました。

僕は世の中的には成功者と呼ばれる人々の書籍や情報発信から学びを得ているのですが、度々「あれ?この人の言っている事とあの人の言っていること矛盾してね?」と思うことがあります。

みなさんも結局どっちなんだよと思うことありませんが、小難しい理論などではなく、わかりやすく慣用句で例をあげるとすると、例えば「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」という言葉も場合によっては競合しますよね。2回失敗したけど、3回めの今度こそは成功した!のか2回失敗してしまったから3回目も失敗する!となるのか。

こうしたモヤモヤを整理したいと思ってこの記事を書いています。

起
世の中には矛盾しそうなモヤモヤが一杯ある

世の中には、結局どっちなんだよということがたくさんあります。

例1
  • ネガティブ思考は一般的に良くないと言われるが、リスク回避には役立つ。

  • ポジティブ思考は成功しやすいと言われるが、向こう見ずなところがある。
例2
  • とにかくアクションを起こせ!色々手を出して挑戦しろ!

  • 選択と集中が大切です
例3
  • 大勢へ向けてのコンテンツの方が幅広い需要がある

  • ニッチなコンテンツでも必ず需要がある
例4
  • SNSで炎上するのは悪で間違っている

  • SNSで炎上した方がフォロワーや影響力が増す
例5
  • 義務教育の皆と同じように型にはめる風習

  • 他人とは違う特技がある方が成功する

何となく矛盾がありそうな例を上げました。みなさんは上記であげた例に対してどちらが正しい・誤っていると言い切る自信はありますか?

僕は正直自信がありません。もっといい例があるかもしれませんが、すみません僕の例え力の問題ですので、我慢してください。僕のブログです。僕がルールです。嘘です。すみません。

承
正誤や善悪では語り尽くせない

表面だけ見ないで物事のそれぞれの視点に立つことで、見解を深めることができるので、行っていきましょう。これ、重要です。僕は何度も自分の意見が浅はかであると痛感して恥ずかしい思いをしてきました。それが何かと言うと相手の視点や物事の経緯・背景・思いを無視して、僕自身の安直かつ感情的な発言をしてしまった時です。

正しいか誤っているか、良いか悪いか、白か黒か、0100かで物事はそうそう説明できません。説明できたつもりでもそれは単に個人的かつ勝手な判断です。

片一方に固執した意見は、最初の入口だけ決めつけたに過ぎず、本当に正しいのか・誤っているのか思考をしていません。

勝手な自分のものさしで決めつけ、思考停止して最初の判断に固執しているだけです。

「こういう意見もあるけど、別の視点から見るとこういう意見もあるよね」という余力を常に残しておかないと最初の何の根拠もない判断に後から縛られて固執してしまいます。

またまた例を挙げると、会社や学校でバチバチな関係の派閥やグループがあるとします。自分がどちらか明確にいずれかの派閥・グループに属してしまうと、自分たちが評価される頂点に君臨できれば良いですが、評価されなかった場合、もう一方の派閥やグループが影響力が大きくなったコミュニティでは肩身の狭い思いをすることになるでしょう。

派閥やグループに所属し、群れて、孤独から逃れるのは目先は楽かもしれませんが、おすすめしません。誰とでもある程度フラットに話ができて、余力を残しておきましょう。必要となれば影響力が大きくなった派閥やグループに後から入る選択肢を残せるわけです。

ここでも影響力が大きくなる前から派閥やグループの中枢に居て、信頼を得ておけば影響力を得てから大勝ちできるじゃないかという意見もあると思います。それも一理あります。でも敵対する派閥・グループが影響力を大きくなった場合は大負けするリスクもあるのですよね。

 

転
全部真理、しかし正しく分解が必要

成功者が語る言い分は、経験に裏付けされて結果も出ているので、真理だと思います。しかし全く同じ状況・同じ環境・同じタイミング・同じ時代背景ではありませんので、その部分をしっかり自分で分解しないとダメですよね。

もう一度先に述べた以下の場合を考えてみます。

先程の例1
  • ネガティブ思考は一般的に良くないと言われるが、リスク回避には役立つ。

  • ポジティブ思考は成功しやすいと言われるが、向こう見ずなところがある。

分解結果

ポジティブ思考とネガティブ思考に関しては、物事(事業・仕事)の初期段階である挑戦・着想はポジティブに。途中の見積もりや計画は失敗を避けるために起こり得る失敗やリスクを考慮してネガティブに。実行はポジティブに攻めると上手にポジティブに攻めつつ、ネガティブで守りもできるので、上手に物事を進めることができる。

先程の例4
  • SNSで炎上するのは悪で間違っている

  • SNSで炎上した方がフォロワーや影響力が増す

分解結果

SNSの発信で確かに不快な思い・傷つく人、もしくは誤解する人が居るのは事実なので、気をつけるべきではある。しかし、正誤はともかく曖昧ではなく言い切ることで、賛否両論が巻き起こり人々の関心を集め、フォロワーやファンを獲得というインフルエンサーとして結果を残しているのも事実だ。

「寛容性がある」と人から言われている人でも、別の人からは「優柔不断だ」と思われることもあります。「決断力・行動力がある」と言われる人でも、別の人からは「横暴だ」と思われることもあります。

絶対的に良いこと・悪いことだけでは世の中語り尽くせないということが多いということです。

一方の良さや悪さだけを見て判断してしまうのは、あまりにも幼稚です。それぞれの立場や結果を考慮して表裏一体・多面的に見て物事を思考することが重要です。

結
矛盾点を指摘するのではなく、表裏一体・多面的に思考すべき

有識者やビジネス界隈の著名人などの発言で、矛盾があるようにも思える発信があるかもしれませんが、それは時代の流れやタイミングなどその瞬間瞬間が厳密なレベルでは違うわけなので、受け手側も正しく情報を読み解く能力が必要です。

恐らく発信者側本人としても意図せず矛盾や誤解を招く発信をしていることがあると思います。それは人間誰しもあることであり、発信者側も「このとき発言はこういう意図があって〜」とわざわざ解説してくれることも少ないと思います。

最近見ているとニュースやSNSで賛否両論バズりますが、日本人同士の罵り合い・足の引っ張り合いなんてしていても仕方がないと思うのは僕だけでしょうか。その場で自分の意見を言う、論破してスッキリすることに何が生まれるのでしょうか。生まれるとすれば、言い負かしたことによる謎の優越感と言い負かされたことによるストレスだと思います。

それよりも多様性を重視して、そういう意見もあるよね、こちらの立場だと間違っているけど、あちらの立場なら正しいかも、と思考して学びにできる方が自分自身も成長できます。自分自身も後から間違った認識の場合に固執せずに正解に乗り換えることができるように余力を残すべきです。

有名な例ですが、ロケット発射して大気圏へ到達する前に空中分解して多額の資金を投じたロケットがバラバラになって大失敗だった話があります。

ロケット発射を見守った観客たちはガッカリしていますが、ロケット開発関係者は「成功した」と言います。ロケットの宇宙到達は失敗だけど、失敗する場合のデータが取れたことで次に繋がるので成功なのです。

みなさんも物事を善悪で判断せず、表裏一体や多面的な視点で考えてみてください。失敗は成功の元です。失敗して学びがあればそれは成功です。

この記事の空中戦について理解することができましたでしょうか。もし伝わらなかったら僕の文章力不足なので、気にしないでください。最初の空中戦と最後のロケットの例でなんとなく掛けてブロガーとしての腕を見せつけた優越感があります。最後まで読んで頂いてありがとうございました。

--PR--