いくつか新聞のコラムやメディアを見て、ネットの検索結果に魅力がないという言葉を目にする。

別の目線だが、私もいわゆる検索順位上位表示するための方法的なものを見て、これは検索エンジン利用者の為になるのかと疑問に思う内容であった。

 

起
独自性を失いつつあるコンテンツ

検索上位を狙うようなサイトは下記の内容が該当することが多いのではないだろうか。まるで攻略法や王道、正攻法のようにノウハウの情報が溢れている。

  • サイトのアクセス数を増やす目的というのは広告収入を得る為という事が多い。
  • サイトアクセス数を増やすためにはキーワードの検索結果で上位表示が必要。
  • 狙うキーワードの検索数(ボリューム)を調べる
  • ボリュームのあるキーワードで上位表示されているサイトを分析する
  • 上位表示されているサイトの書き方や内容を真似る
  • 上位サイトの内容や書き方だけでなく、更新内容やプラスアルファの情報を添える
  • 自分の書きたいことや感情を挟まずに淡々と訪問者が必要な情報を伝える

こういうのがアフィリエイトの世界どころかインターネット全体で横行している。

検索ボリュームが大きく、人が集まるところには広告を打つのが自然なこと。検索エンジンの上位表示もアフィリエイトサイトだろう。

それがサイトや記事作成のセオリーになりつつある。しかし私はこんな機械的にできそうなサイト制作はそろそろ終わりが来るのではないかと考える。

 

承
ネット検索結果の上位はAIがすべて占める未来

上記の自分の書きたいことを書かない、感情を含めない、キーワードのボリュームを調査、キーワードで既存の上位サイトの書き方を真似る、こうした行為は人間でなくてもロボットやAIで可能になるのではないだろうか。

そのうちAI同士で検索結果の上位争いになるのではないかと思えてくる。せっかく時間をかけてネット検索をしても検索結果がどれも似通った内容になる時代が来るのではないか、検索結果の一覧の11つ見てもいずれも同じような内容が書いてあるだけのものになると案じている。

その先の未来を見ていくと表現の自由と人間らしさを求めて、別の検索エンジンが出来上がるのではないだろうか。もしくは検索エンジンが無機質な記事を低評価し、人の感情や熱量を感じるような記事を検索結果の上位表示にする可能性がある。

検索順位は検索エンジンが決めるが、その要素となるのは検索エンジンを利用するインターネットユーザーだ。ユーザーも時代によって趣味趣向が変化する。今は端的に知りたい情報を知ることができれば事足りるかもしれないが、無機質な情報ばかりに触れたら、人々は温かみを感じたくなるものと考えられる。

ユーザーが集まらなければ広告や収益の効果がない。検索エンジンは人々の趣味趣向の変化にマッチさせるように上位表示していく。あくまで主導権は中身のある人なのだ。
人は感情があるから記事を読んで感動もするし、記事や広告を見て突き動かされるビジネスライクに言えば感情は無駄なものかもしれないが、発信する側も受け取る側にも必要なものだ。

 

転
これからの時代のブログの独自性

私はアンチテーゼを唱える。

自分の感情は無くして、淡々と訪問者が必要な情報を伝える事、できるだけシンプルに伝える事、既に上位表示の書き方や構成を真似する事。

ブログという文章の媒体であるからこその人間味をどれだけ出せるか、回りくどい良い方でも「らしさ」を全開にして自分なりの独自の表現でも良いのではないか。

セオリーや主流、先駆者の成功方法、そんなものを後発が真似しても追いつけない。特に私の場合はサラリーマンだ。投下できる時間も限られている。独自の理論や独自の突き進み方をあみ出して気付いたら先回りしているくらいのやり方をしないと到底追い付けない。

王道やセオリー、主流、成功体験、これらを動画や書籍で学ぶことも重要だが、間違えた道に進まないだけの参考にだけして、真似は絶対にしない、同じ方向でも同じ道を通らない、あくまで主体的に自分の独自の道を突き進むべきだ。前例のある道に進むということは同じく真似をするその他大勢と一緒のスタートラインと同じ道筋で、レッドオーシャンに向かう事になる。方向性の転換も難しいだろう。

私は感情むき出しの、私情を挟みの文章を書き続けていく。無機質で面白味のなくなった記事ばかりがネットに溢れる世の中で差別化をはかっていく。凄く抽象的な表現になっているが、どう感情や私情を盛り込んでいくのか、人間味を出していくのかは私の頭の中にある。

これまでや今後の私の記事を読んで行くと共通点や書き方に注意しているポイントが出てくると思いますので、いくつか読んでみてください。

 

結
感情をむき出し!独自性や面白味を出す

批判やネット炎上は人の感情がさせるもの。批判や炎上は正直時間の無駄だとわかっている。一時の腹いせや邪な気持ちがさせるとしても、人を突き動かす何かが確かにあるということがわかる。

ネットに興味が引かれ、魅力を感じ、自分の感情も動いてしまう。

私はAIなどの機械的な文章や他人の真似事、そんなものには突き動かすパワーは少ないと思う。良くも悪くもの独自性や個性が発見されて多くの人々を突き動かすパワーになる。

視聴者や閲覧者といったユーザーに合わせ、置きに行くのは本当にいい事なのか。『ネット検索結果がつまらなくなったのは誰のせいなのか』というタイトルの答えを言うとすれば、広告を踏ませようとするアフィリエイターであり、そのサイトに集まってしまう多くの人であり、多くの人が集まると上位表示させてしまう検索エンジンである。

立場や関係性が一連の流れとなっており、循環してしまっている。この循環を止めるのは、自分の感情や価値観を前面に人間らしさを押し出した自分にしか作れないメディアや記事にこそ集まるべき人々。それに対して検索エンジンが高く評価する仕組みにならなければならない。

ネットユーザー1人ひとりの行動でインターネットの世界は変わる。法則やノウハウでガチガチになって、気付けば閉ざされた世界になっていたインターネットをもう一度広がりのある世界に戻すことができる。

--PR--