貴重で極上な鹿革
フィンランドエルクとはという所からひも解いていきます。エルクとはユーラシア大陸圏のヘラジカのことを言います。ヘラジカって体調は240-310cm、体重200-825kg とシカ科最大の鹿です。
フィンランドエルクレザーというのは、ユーラシア圏に属するフィンランドにいるヘラジカ、つまりフィンランドエルクの革なのです。鹿革・ディアスキンは、通称レザーのカシミアと言われるほど、なめらかで、希少であり、最高級な革なのです。
日本でもその歴史は古く、130年鹿革・ディアスキン専門のタンナー「藤岡勇吉本店」という会社があります。今回紹介するアイテムはその藤岡勇吉本店が皮を鞣して革にした極上のフィンランドエルクレザーを使ったペンケースです。
手触りと光沢がたまらない
革工房パーリィーというメーカーのペンケース兼メガネケースを購入しました。
鹿革にはセーム革と呼ばれるものがあり眼鏡やレンズをこれで拭くととても綺麗になります。なので、このケースに入れると眼鏡も綺麗になるということです。確かに眼鏡拭きとして極上ですが、このペンケースはしなやかでやわらかいです。机の上の据え置きとしてメガネケースを置いておく分には良いですが、メガネケースをごちゃごちゃしたカバンの中に入れると、もみくちゃになって眼鏡が危ない気がします。
ということでペンケースとして使うことに決心しました。正直利用するというよりは持っているだけの所持欲だけの話なのです。どうしてもこのフィンランドエルクレザーを手に入れたい。できれば普段の生活で有効的に使えるようにしたい。
普段カバンの中に入れたり、普段から気が付いた時は手でなでたり触ったりしています。
本当に手触りが良いのです。このペンケースはフィンランドエルクの風合いを存分に味わえる革の厚さでボリュームたっぷり、鹿革の独特のふわふわ感とそれでいて銀面と呼ばれる表面の光沢もあり、エイジングも豊かなレザーです。
フィンランドエルクレザーを使った商品は他にもいくつかありますが、この革の厚みで独特の手触りとエイジング、光沢を見ることができるのは素晴らしいです。
ながく使える。もっと好きになる
2015年の1月中旬に購入しましたので、もう1年が経ちました。エイジングに関して述べていこうと思います。カラーはレッドブラウンです。購入当初よりも色に深みが出て濃くなり、表面も何とも言えない光沢が出て来ています。
今見ると変化していることが分かるのですが、私にとってはゆっくり丁度いいペースで経年変化がしていますね。エイジングを楽しむのに重要なのが、革自体の品質もありますが、ファスナーや金具などの耐久性も気になるところです。特に今回紹介するペンケースは、ファスナーがあります。
中途半端なものだと革が良いのに、ファスナーや金具が壊れたりと革のエイジングを楽しむ前にモノとしての機能が破損によって幕を閉じてしまいます。
その点この革工房パーリィーのペンケースは、藤岡勇吉本店の由緒正しきフィンランドエルクレザーとファスナーは日本が世界に誇るYKKのものを使用しています。革もファスナーも一流品です。
安物はファスナーがすぐ壊れますし、なめらかに開閉ができないなど色々とストレスになります。しかし、このペンケースは長く快適にアジが出るように作られていてとても気に入っています。
一緒に時を刻んで一緒にアジを出そう
・フィンランドエルクレザー レザーのカシミアと呼ばれる極上素材
・130年を超える歴史のある藤岡勇吉本店が鞣した革
・革同様にファスナーも長く使えるYKK製
・フィンランドエルクレザーを使った商品は他にもあるが、このペンケースは贅沢に革を使われている
・ディアスキンを手に取ってみたいという方には手に取りやすい価格でその味わいを堪能できる
※ちなみに私は今回紹介したフィンランドエルクレザーペンケースを楽天市場にて3600円(革工房パーレィー楽天市場), 2320円 とレッドブラウンとキャメルの2色を購入しました。
レッドブラウンが良かったのでキャメルを知人へ送りました。
1年経った今でもまだまだエイジングが始まったばかりのように見えます。ゆっくりとともに時を刻んでいきます。自分もペンケースも素晴らしいエイジングを目指します。