どうも、幼少期から出来るだけ目立たないようにしてきたスーパーシャイボーイです。大人になって気付いたのですが、キャラ作りやキャラの濃さの重要性をめっちゃ感じます。
幼少期から社会に出るまで目だないことを美学と思ってきたのですが、大人になって、そして情報発信をする上で目立ってナンボ、強い印象を残した方が勝ちだと思うようになりました。
そんな中出会った人で、嘘つきだけど憎めない・愛されキャラのオザワくん(仮名)の実例を挙げて、その愛される要素を分析していきたいと思います。
オザワくんとのエピソード
まだ新型コロナウイルスが流行する前ですが、オザワくんは僕の会社の後輩で、伸び悩んでいるということで日本から研修で僕のいる海外支社に来ました。
彼の外見は普通、性格も大人しめでした。第一印象はキャラの薄い奴だなと思いました。
研修の間いろいろと話したのですが、彼は超節約家でケチだけど趣味は音楽ということで、音楽に関してはお金に糸目をつけないとのことでした。
オザワくん本人いわく「ボクの聴く音楽は特殊なんで」「あんまりボクの聴くアーティストを知っている人少ないんです」だそうで。。。自分は特別なんだぞ感丸出しでした。正直その時点で、はぁ?とむしろ鼻についたのですがw
僕の他に上司がいるのですが、その上司とオザワくんと以下の会話がありました。
僕の上司「何聴くんだ?X JAPANとかサザンとか聴くのか?」
オザワくん「・・・。X JAPANもサザンも聴きますよ(ドヤ)」
結局最後までコアなアーティストや曲が挙がりませんでした。どうせ言ってわからないから言わなかったのか、ちょっと会社の人に言うのは恥ずかしい趣向の音楽だったのかわかりませんが。アーティスト名や曲を言って貰えば、わからなくても調べたのに残念でした。
でも思ったのが、いやいや、超メジャーどころも聴くやん。。。。別に良いけど、良いんだけど。
地味に見えたオザワくんの自分は特別・特殊という中二病的ナルシストでした。ニッチな音楽をストイックに聴いている自己アピールでしたが、みんなが聴いている王道の音楽を聴くというアンマッチが妙に面白かったです。
決定的だったのが、オザワくんと一緒にその同期も来ていたのですが、オザワくんが言うには「同期とはめっちゃ仲が良い、めっちゃ話す」と言っていました。でもその同期からは「自分はオザワくんとは話さないです。なんか合わないんです」みたいな調子でした。オザワくん嘘つきやんwww
オザワくんがどうして愛されるのか
同期の子からは合わないと言われていたものの、その同期は同期でオザワくんと合わないキャラを確立させて、それはそれで面白がられて美味しい立ち位置をとっていました。勝手な予測ですが、その同期もオザワくんのことを結構好きだと思います。
オザワくん、見た目によらずビッグマウスで嘘つきなことが判明したのですが、当事者の僕が持った印象は「コイツ面白いな」です。好意的に面白いと思ってしまったら憎めないですよね、もう。
- 地味な見た目の割にビッグマウス(割とドヤる)
- 誰も知らないニッチな音楽好きと見せかけてメジャーな話が多い
- 言っている事と事実が違う
- 人を不幸にしない嘘つき
- ツッコミどころが多い
不快にならない程度に馬鹿にできるというか、笑い話に出来てしまう点ですね。ほんと笑えないくらいにダメだったら、通り越して怒りになるのでしょうけど、オザワくんの場合は誰にも迷惑をかけていないのですよね。
嘘つきやビッグマウスだったとしてもオザワくん自身が責任とる範囲ばかりです。人を誘導・責任をなすりつけるような周囲の人を不幸にする嘘とは別ものです。
相手を油断(リラックス)させると愛される
オザワくんの面白さを考えていたところ学校の先生と重なりました。学校の先生でもキャラの濃い先生の真似をしたりしますよね。それは面白がっている部分もあるかもしれませんが、自分もそれを見ている人も実際楽しいのですよね。愛着もあるから自分で真似しようとするのでしょう。
本当に嫌いなら真似すらしないと思います。思い出したくもないので。ちょっと小馬鹿にされるくらい相手を油断させることが愛される秘訣ではないかと思いますね。小馬鹿にするということはリラックスして心地良いということです。
芸能人やユーチューバー、インフルエンサーなど結構自分のキャラ作りという名のブランディングを行っていますが、チャームポイントやイジられるスキを持っている場合があるのですよね。
コロチキのナダルの持ち前のヤバさ、ホリエモンの言いたいことは言うという暴走ぶりは天然で行っているキャラですが、チャンネルかーどまんのキノコ頭などは狙っていますよね。
逆説的に気をつけなければいけないのは、自分は馬鹿にされたくない、他人の目が気になり過ぎるので目立ちたくないという、取っつきにくくて特徴も消している人です。フックとなる部分がないので、他人から無関心となってしまいます。
よく「『好き』の反対は『嫌い』ではなく、何とも思われない(無関心)」と聞きますが、まさにそうだと思います。
クスっと笑える愛されキャラになっちゃいましょう
舐められたくない、なんて中学校までにしましょう。舐められてナンボです。相手が舐めていれば、油断をしているので倒しやすいということです。『能ある鷹は爪を隠す』です。
似たようなことで、与沢翼さんの「負けてやっていい」という言葉を今では重なりますし、まこなり社長が紹介していた謙虚さ「常に学ぶ姿勢・知識や威厳をひけらかさない」にも通ずると感じます。舐められたり・知らないフリというのは実は強いです。周囲のプレッシャーやハードルを最小限に抑えられるとともに、余計なバイアスも掛かりません。
背伸び・虚勢・見栄は自分を良く見せようとして逆に個性を丸めてしまいます。フックのない取っ掛かりのない面白くない人間になります。背伸び・虚勢・見栄をオザワくんのように笑いに変えられるなら良いですが、基本的に背伸び・虚勢・見栄って笑い話になりにくいですよね。嘘ついたらヒンシュクを買う分野です。
仕事の方はきっちり僕からオザワくんに指導しましたが、研修に来ていた年下のオザワくんから人としての魅力を学びました。オザワくんに限った事ではないと思いますが、やたらお客さんにウケが良い人の研究をしたり、愛される人の共通項を探すのは自分にとってもプラスです。みなさんも変な意地を張らないで、ちょっとドジなくらいの愛されキャラになっちゃいましょう。そっちの方が肩に力が入らず、周囲から愛される人間味ある人になります。