結論から言うとIT系から営業職に就職・転職するのは全然アリ!その理由を述べる。
営業職の人がプログラミングを勉強してIT系に転職、もしくはフリーランスとして働くというのは良く聞く話。でもその逆も意外と多い。
実は私自身理系かつIT系の学部出身だが営業職として就職した。その後海外を行き来するセールスエンジニア的な立ち位置のサラリーマンである。やはりこの業界の周りは文系だらけである。
IT系から営業職に就職・転職するのは全然アリ。むしろ転職すれば活躍に有利な部分が多い。大学が理系だからとか、前職がシステムエンジニアだからとかそういうのは考えなくて良い!!この記事を読んで自信を持って就職・転職してほしい。
古い“営業”は絶滅しつつある
“営業”と聞けば、接待や宴会のイメージではなかろうか。私も大学のゼミの教授に営業の道に進むと話した時に「裸踊りできるのか」と言われて大いに抵抗を感じていた。
超がつく陰キャで引っ込み思案の私にとってありえない事だった。
確かに理系の会社にくらべて社内や得意先の宴会的なものが多いと感じた。それも数年のことだった。現在ではお客のある程度の企業はコンプライアンスが厳しくなり、社内でもハラスメントに対して厳しくなっている。
得意先との接待や社内の宴会などが多いのは正直かなり古い体質の営業会社である。いつまでも接待や社内宴会など古臭いことをやっていると自然と淘汰され、公私混同の無いクリーンな会社が業績を伸ばしていると痛感する。結局後ろ指刺されるようなことを普段からしていると漏れなく告発やコンプライアンス違反で処分となる。
裸踊りで有名な例の商社あたりは未だにそうしたことはあるかもしれないが、時代とともに変化が求められるだろう。
営業は誰でもできる
陰キャや草食系の引っ込み思案というのは遠慮しがちなだけ。営業担当としていざ立場となってしまえば案外できるものです。営業にも様々ある。
鋼のメンタルを持って、客先から突っぱねられてもしつこく行ける営業。
人柄を武器に客先に気に入られる営業。
売り込む商品を工場レベルまで知り尽くして売り込む営業。
業種によるが、自社の商品に関するモノづくりや技術的な部分まで理解した上で営業しなければならない会社と特に商品を提案するメッセンジャーで済む営業もある。
実は自社の商品のモノづくりや技術的など核心部分まで頭に入れて営業をしている人は多くは居ないと感じる。それができている人は結果を出している。
ベテランの営業スタッフよりも新人の営業が売り上げを伸ばしてしまうケースが少なからずある。経験や技術などが必要ないと受け取ることができる結果である。
長年同じ担当者で信頼関係を築いてきた営業と客先ということであればキャリアの優位性はあるかもしれないが、理論的に物事を考えられる力が必要。
営業で重要なことは、しつこさやトーク力だけではない。まして接待や酒が飲めることでもない。言うなれば清潔感と真摯な姿勢だろう。営業は何か特別な手に職があって行う業種ではない。強いて言えば客先に信頼して貰えることが大きな優位性になる。
他の営業になくて自分の武器にして客先の武器にできるのは、他の営業が行き届かない細かな知識、先々に気が回って仕事を円滑に進めで結果を出すことだ。結果から逆算して理論的にアプローチできるように物事を理論的に見ていると自ずと先に気が回る。
営業はむしろ理系やIT系などの理論派だからこそ活躍できる
営業職というのは、理系にとってのブルーオーシャンだと思う。文系と理系で比較や優越をつける必要はないが、やはり理系はロジックに強い。意外に理詰め出来る人は少ないのだ。文系出身営業マンでも理論的に考えることができる人は成果を出している。
営業職でも打ち込みや客先との連絡やり取りなど事務的な業務が多い。ノートパソコンなどを使う機会が多くある。エクセルの使い方や文字入力のスピードなどIT系の方が有利な分野もある。細かな能力の違いだが、仕事を円滑に積み重ねることでの成果は大きくことなっていくだろう。結果を出す可能性が高まる。
普通にメールで仕事を円滑に行うやりとりができる人が少ない。年配はもちろん若い世代でもこまめな情報共有や意図を伝えるのが不親切だったりする。メールやりとりが上手いだけでグッと差をつけられるだろう。
個人的な感想だが、理系出身者から見て営業の業界は、理論を度外視した決定が多く感じる。ITや理系に関する会社は基本的に数字的な裏付けをもってある意味 機械的に決定することがほとんどだが、営業の現場に居て面白いのは、個人の感情や思惑で決定することが案外多い。「私が言ったから、その通りにしてください」というような意地の戦いもある。
理論をもってして、正しさを証明したとしても、周囲の雰囲気や関係性で全然話を聞いて貰えないジレンマはある。どこの会社もそうかもしれないが。
要するにそういう業界で理論的に物事を言える事と違う角度からの提案と成功に導くロジックを持った人材の希少性があるという事である。
「やってみるか」ではなくIT系の様に求める成果から到達するまでの方法を思考する、逆算できる理系的な思考は活躍の場を広げるのは間違いない。
IT系は理論を武器にブチ抜くべし
古い営業のイメージはもう持たなくて良いです。社内のハラスメント規定や客先とのコンプライアンスもかなり厳しくなってきています。“営業”の悪しき伝統は薄れています。
周囲の人々に恵まれたお陰もありますが、私のようなコミュ障でも仕事できています。
何でもそうですが、信頼を得るのは結果です。IT系は求める結果からコミットするための方法を理論的に効率よく考えることができます。
営業に必要な信頼を勝ち取るため、仕事を円滑に進むために理論的に考えて結果にアプローチしましょう。IT系(理系)が営業職(文系が多い)就職・転職することできっと企業にも良い影響を与えられるはずです。
営業職に就いても理系的な理論的な思考方法の良い部分を伸ばして、結果にコミットし続けましょう。理論を武器にブチ抜いた存在になれるはずです。