正論や正しい考えを伝えても、世の中の人々は素直に聞いてはくれません。人それぞれ考え方が違うと言えばそれまでですが、その他の要因も多くあることをご存知でしょうか。

最初から言ってしまうと、権威のある人がいるとすんなりと言うことを聞いたり、その場の雰囲気で意見の受け取り方がコロコロと変わってしまうことに気が付きます。

そこには、意見そのものよりもメンツや意地・先入観が渦巻いて、正論を言われても素直に受け止められない要素があります。

具体例を出しながら、何となく伝わらない・正論をいっているはずなのに響かない理由に迫っていきます。

 

起
社会に出てわかったこと:若者や女性の意見はあまり聞かれない

社会に出てわかったことは、若者の意見を聞こうとしないですね。あと女性の意見もあまり聞こうとしない。若者の流行や女性ならではの内容は参考にされることはあっても、基本的に方針や重要な部分で意見を聞こうとはならないのですよね。

大体年配のオジサンたちが決めたがります。わかるんですよ、ベテランで場数も踏んで女性のように妊娠・出産といった産休もなくキャリアを積み上げてきたわけですから。

しかしあまりにも「若いから」「女性だから」という安直な理由で最初から聞く耳を持とうとしない人が実際には大勢いるということです。

世の中は不公平だと感じることはこれです。良いことを言っていても、表現の仕方や立場に恵まれないだけで意見が通らない。

全く同じ事を言っても、若い高校生が言うのと、50歳くらいのオジサンが言うのとでは説得力や言葉の重みが違うのです。でも言っていることは全く同じ内容なのですよ。

若々しく見られる人も、魅力的に見えますが、ビジネス面ではナメられやすいのです。若い・ガキっぽいというだけでオジサンが説教のカモにしようとしてきたり、まともに意見を聞こうとせず、自分が年上であること、職位が上であることなどつまらない事で意地を張って意見を聞きません。

本当に良い意見・考え・人格というフラットな目線で見ることができず、年功序列や職位などの先入観で若者や女性の声が聞こえないことが多いのが現実です。

 

承
正しさよりもメンツが大事

「正しさなんかよりも、メンツ方が大切」この言葉に尽きるのではないかと思います。

論破王ひろゆき氏のような若手社員が会社の社長が方針を決めて話して居る最中に「それって違ってませんか?」「どういう根拠があるんですか?」みたいな調子で論破してしまうと、とんでもない空気になりますよね。

横暴な取引先が相変わらずの調子で無茶苦茶な要求してきたとして、「そんなの無理に決まってるだろ、ふざけるな。もっとそちらも努力しろ」と言ったら凍りつきますよね。

内心「は?マジふざけんな」と思っていても、100%正論で論破できるとしてもそこには立場や会社の看板などのメンツがあるわけで、正論や論破をすれば何でも通じるわけではありません。

間違っていても引き返せない

むしろ「あ、これ間違っていたかも」と思っていても、「でも、もう言っちゃたし・・・」と引き返すことができなかったりもします。一度言ったことを引っ込めなくなるのもメンツや意地だったりします。

最後は「年上(上司)の私に何か文句あるか?」と力技に入って、誰も何も言わなくなり終了します。もう何が正しいということよりも、その場の立場が上か下かの話で、上の者の意見にとやかく言うな、という議論にすり替わってしまうのですよね。

いつの間にか議題や物事に関して、意見を言うところから「客や上司(立場が上の人)の意見を聞くのか」という論点になってしまう。

正しい答えを出すことよりも、その場を自分が正しいと主張する場になってしまいます。考えてみると意固地やメンツなんて正しい意見を出すのに邪魔じゃないですかね。フラットに意見を出し合って、コミュニティ内の各個人のパワーバランスを抜きにして、何がより良いのか、正しいのか、良い意見が出たならば素直に取り入れる方が建設的ですよね。

 

転
ちょっとした権威性や後ろ盾があると態度がガラリと変わる

本当につまらないなぁと思うのは何かの後ろ盾ばかりしか見ない人です。会社名や役職名、会長や社長の息子とかそんなものでコロッと態度を変えるのです。

やっていて恥ずかしくないのかなと思うのですが、本人は自分でも気づいていないのかもしれません。内面や言っている内容を見るまでもなく、後ろ盾のある人にとにかくひれ伏す。

こういう内面を見ずに外見だけで判断する人に限って、小さな会社であったり、立場の弱い人に高圧的に接するものです。

個人をしっかり見ずに、会社や役職・知名度などの看板だけで決めつけてしまう。確かに会社が有名企業だったり、役職についていたら信用性はあるかもしれませんが、でもそれだけでその人個人が優れているとは決まったわけではありませんよね。

くだらないと思うのが、「〇〇さん(権威のある人)が言っています」みたいな言い方をする人です。社長であったりその業界の有名人の名前を出して、自分の要求を通そうとする人間も現れます。

自分自身の信頼構築や言葉の説明する努力ではなく、手っ取り早く「〇〇さんに言われてるんですよね(はい、言うこと聞くしか無いでしょ)」という手法が本当にダサいなと思うのですよね。他人の名前を出してばかりるあなたは何なのですか?と問いたくなります。

自分よりも立場の強い人から根回ししてもらおうとする人とか、担当者をすっ飛ばしてその上司を丸め込もうとする人とか、それって正しさを抜きにしてパワーゲームですよね。もしくはただのセコさの勝負。

もう正しい考えや意見そっちのけで、「誰が」や「自分の言う通りする」ということが重要になってくるのですよね。

自分自身が凄くなくてスキルもないけど、親がオーナーだったり、有名企業に努めていたりするだけでチヤホヤされて、意見も通りやすくなるのが現実です。

 

結
理論ではなく感情で動く人間には何を言っても無駄

世の中には、驚くほど理論や裏付けもなく判断してしまう人が多いです。ひたすら自分の責任から逃げる人。いちいち他人の名前を出さないと意見を言えない人。統計を参考にせず、自分の直感を優先する人。理論や裏付けではなく、自分の感情で物事を決めてしまう人。

誰からどう見ても感情論なのですが、本人は「自分は悪くない」「悪いのは全て他人」という独自の理論の上で生きている人も居るわけです。中には「自分は年上だから年下はつべこべ言わず従うべき」と考えている人や「女性や年下には負けない」なんて思っているオジサンも居ます。反対に女性で「絶対に言い負けない」と相手の男性を言い負かすことに執着している人もいます。

何が正しいかは抜きにして、とにかく自分の意見を通したい、相手を言い負かしたい、気に食わない人に従いたくない。そんな世界で物事を決めている人が確かにいます。

まともな正論を言っても通じないのはそんなところに理由があるのですね。いくら論破しても「ああ、その通りですね。認めます」とすんなりいくことは少ないです。「いつかやり返してやろう」そんな感情を持たれることの方が多いかもしれません。

冷静でもなく、完全に道理の通っていない自分に都合の良い世界に固執する人もいる

世の中には理論とかけ離れて感情論で生きている人がいます。理屈や数字なんて関係ありません。メンツや個人の感情・先入観・立場がすべての人がいます。そんな人に対しては、数字などのデータは通用しません。実績や職位などの後ろ盾を固めて、自信満々に雰囲気をまとっていかないと、人を見た目や看板で判断するような人には相手にされません。

正論・論破しても無駄な人がいるというお話でした。正論を言っても無駄な人は相手にしないでおきましょう、というのが結論になりますが、もし自分が実績や名声を得てからそうした人と接したほうがうまくいくと思います。

実績と名声という面では、個人の影響力の向上がこんなところにも関係していますね。自分の発信力・名声を手に入れたいなら僕は、まずブログやSNSで発信していくことをおすすめします。自分の考えをまとめて文章に落とし込むことは頭の体操にもなりますし、自分の主張を客観的に見ることもできます。書き綴った文章自体が資産となっていきます。それでは|彡サッ

 

 

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