優秀な人材はいつまでもその会社に居てくれるわけではありません。
結論から言うと、優秀な人材ほど引く手数多(あまた)で、条件が良い会社に移っていくでしょう。その傾向は今後更に強まっていきます。
優秀な人材は会社からすれば頼もしい存在である反面、離職をされると大打撃であり、リスクであることも十分に理解しておくべきでしょう。
リスクへの対策案も用意していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
優秀な人は自分で進路を選べる
優秀な人ほど自分の進路の選択肢は広がり、優秀ではない人ほど自分で進路を選べずに他人に支配される事実。
学校の進学でもそうじゃないですか、東大に行ける人はどの大学でも行けますよね。模試の成績が悪い生徒は限られていきます。
社会でも同じです。優秀な社員は、自分で起業もしくは好条件で転職をすることもできます。一方能力のない社員は会社にいつまでもしがみついて、給料や役職を下げられてきます。
優秀な人というのは、結果も出して自信もありますし、結果を出したということは並外れた洞察力や努力するパワーがあるのです。
自分の働きに対する対価として相応か不相応かもわかってしまいます。会社というのは仕組みや枠組みを用意する代わりに社員に働いてもらいます。目覚ましい成果を上げたとしても急に給料なんて上がりません。できるだけ成果をあげてもらって、支払う給料が少ない方が利益になりますからね。
例えば、AとBという社員がいます。彼らは同期です。AがBよりも2倍の売上や利益を会社にもたらしたとしても、給料がAの方がBの2倍の給料となることは皆無ですよね。年功序列など様々な要因がありますが、一般的に「優秀な社員が優秀でない社員の給料の分仕事をしている」と言われています。
優秀な社員というのは、好条件を求めて転職もしくは起業をすることになります。実際に会社の力を借りずに自分で成果を出せると踏んでいれば、その方が本人にとって良いはずです。
より高待遇な会社か、成果歩合制、全ての成果が自分に返ってくる企業や個人事業主など。フリーランスはまさにそうですね。
大胆予測!アメリカの動向から見る未来
アメリカの労働人口のうちフリーランスの割合は現時点で35%となっており、数年後には50%がフリーランスになるのではないかと言われています。日本にも欧米の流れは3年ほど遅れて来るので、同じような流れになると思います。
つまり日本でもフリーランス人口が増える、そして企業の社員が減ると言えるでしょう。
つまり優秀な社員は個人事業主やスモールカンパニーをつくって独立していくと見ています。一般的な会社には従業員と呼ばれる人々の絶対数が減るのと、優秀な人は独立していくので、これまで通りの企業組織の構成は難しくなっていくでしょう。
大きな仕事をする場合は、個人事業主などのフリーランスが集まって共同でプロジェクトを進めていくようになっていくと考えられます。チームですね。
同じ会社で仕事している方が良いじゃないかと思われますが、実は複数のフリーランスがチームを組む方がメリットが多かったりします。
- 緊張感がある
- 各自責任感がある
- 必要な人員だけ集められる
- 人員の固定費を最小限にできる
- サボる人間がいない
- 時間のムダも最小限
- 各自の自己解決力が高い
会社だと就業時間や残業をつけて、会社に長時間居れば給料が出ると勘違いしている人間がいます。対して成果を出していなくても、残業をしたことは事実なので、残業代を支払うしかありません。
普段の業務でもそうです。責任から逃げて、改善が必要なことも特に自分から改善に動こうともしない。悪い・問題になる、とわかっていても見て見ぬフリをして我関せずという人が実際に居るのです。
そう考えるとやる気のあるフリーランスチームに頼んだ方が良いですよね。各自の自己完結力、スキルがそもそも高いのですよね。会社に依存せず自立しているビジネスパーソンです。
優秀な人材を繋ぎ止める方法
優秀な人材が企業という組織から流出していく流れは今後強まっていきます。フリーランスという選択肢、海外移住・就労も一因となるでしょう。今後はもっとカジュアルに人材の流入・流出が起こりやすくなります。
時代の流れはありますが、優秀な人材を繋ぎ止める方法はいくつかあります。
- お金
- 待遇(役職・権限・手当)
- 親しみ深い仲間たち
- 快適な職場環境
- やりがい・学び
やはりお金というのは魅力です。生半可では直ぐに条件の良い他社に行ってしまうので、相応な額を用意する覚悟が必要です。とはいえ、会社というのは安定しているイメージがありますから、他社から掲示の額よりも多少安くても、転職の手間や人間関係の構築などを考慮すれば残ってくれるでしょう。
手当であったり、おしゃれなオフィス、気の合う同僚たちが居れば、多少給料面が安くても気になりません。会社の清潔さや美的センス、和気藹々(わきあいあい)とした職場であればきっと残ってくれます。
やりがいや学びがあることも重要です。自分が人間的・ビジネス的に成長できていると実感することも大切です。度が過ぎると「やりがい搾取」と言われてしまいますが、単にお金だけではないと思います。
いつまでも居ると思うな優秀な人材
この記事で書いてきたことを箇条書きでまとめる下記になります。
- 優秀な人ほど行き先がある
- 優秀な人ほど、視座が高く自分のキャリアを分析できる
- 優秀な人は今後フリーランスや海外移住する確率が高い
- 優秀な人を繋ぎ止めておく方法はある
優秀な人は頼りになるし、仕事のできない人は相手にせず、優秀な人にばかり仕事を振てしまいがち。その方が指示する方も楽で、上手く仕事が回る確率も高いのですよね。
しかし優秀な人頼みばかりしていると、他のポンコツ人材が成長しないまま、全体的にレベルが上っていきません。優秀な人が転職や独立で抜けた場合に大きな打撃となってしまいます。特に今後の日本はそれが日常的になるので、しっかりと耐性をつけておいた方が良いでしょう。
しっかりと優秀な人が抜けても仕事に支障が出ないように、他の社員にも仕事を分散させて場数を踏ませて、ある程度カバーできる状態にしておくこと。
また優秀な人材が去っていかないように、成果を認め相応の待遇や報酬を与えること、人間関係も労働環境も円満な状態を意識して人材離れを予防することが大切です。
顔出しも名前出しもしていないブロガーの言うことなんて、信じるか信じないかは自由ですが、そんなブロガーでも何年も自分の見解や考えをこのブログに投稿して残しているわけなので、この類の記事を見てみてください。
優秀な人材は今後どのように動いていくのか。未来の流れを予測しつつ、来たるべき未来に向けて自分はどう立ち振る舞うのか、企業の経営陣か従業員かもしくは、独立やフリーランスとしてやっていくのか、どんな時代となっても通用する”優秀な人材”というのはどうすればなれるのか。それでは|彡サッ